「世界の船旅」スタッフこぼれ話 - 2018年12月号


雑誌「クルーズ」に好評連載中の「世界の船旅」CRUISE誌上放映。

2018年10月27日発売の2018年12月号に掲載された内容をご紹介します。

第298話 コスタ ネオロマンチカ

自由で気ままに楽しむ イタリアンクルーズ

船名:コスタ ネオロマンチカ (コスタクルーズ) 総トン数:5万6769トン

船名:コスタネオロマンチカ
(コスタクルーズ)
総トン数:5万6769トン

リーズナブルな価格で本場イタリアの味が体験できるイタリアンスタイルの客船で、日本と台湾の人気観光スポットをめぐります。船旅を気軽に満喫できると最近人気を呼んでいる、外国船の日本発着クルーズを紹介します。

「思い込み」

繧「繝槭ユ繧吶い_0032_蜈・律譛ャ闊ケ縺ョ髮ー蝗イ豌励°繧呎ョ九k闊ケ蜀・
繧「繝槭ユ繧吶い_0027_繧ウ繝「繝医y繝医y繝ゥ繧ウ繧吶Φ
繧「繝槭ユ繧吶い_0012_豬キ縺ク繧ケ繧、繝ウ繧ッ繧・

1000本以上のワインを所蔵するバーや、まきを使った本格的な窯で焼いたピザなど、さ まざまなレストランや施設が充 実していて「カジュアル=安価なだけの船」という思い込みを反省しました。そして思い込みはこれだけではなかったのです。この船に、先輩ディレクターの師匠に当たる方がご夫婦で乗船していると聞いたので、クルーズ初体験の感想をインタビューしようと考えました。しかし、撮影中に、送られてきた写真を手に探していても、なかなか出会えません。「この人かな」と思うたびに目で合図を送るのですが、けげんな顔をされるばかり。放送で呼び出すような無粋 な真似もできず、見つけられないまま最終日になり、あきらめて下船しました。
事務所で素材を確認しながら 「残念ながら会えませんでした」 と報告すると、先輩が「ほら。この人だよ」と声を上げました。 レストラン全体を写した映像の真ん中に、ラフなスタイルで食事をする写真の男性がいました。船では当然リラックスできる服装で過ごしているはずなのに、写真がスーツ姿だったため、思い込みで礼装のご夫婦を探していたのです。「フォーマルディナーでは正装でしょ?」と聞かれましたが、「周りが正装した人ばかりなので、みんなその人に見えてきて……」と答えると大きなため息をつかれました。思い込みや先入観を持たずに取材をする、そんな基本的な心得を改めて思い知らされました

第306話 ナショナル・ジオグラフィック・オリオン

驚異の自然! オーストラリア ネイチャークルーズ

ナショナル・ジオグラフィック・オリオン

ナショナル・ジオグラフィック・オリオン (リンドブラッド・エクスペディションズ) 総トン数:3,984トン

先住民族アボリジニの聖地や、他では見られない大自然の驚異など、オーストラリアの知られざる陸海空の秘境を小型客船で探訪。旅が冒険であった古き良き時代を思い出させてくれるネイチャークルーズを紹介します。

「冒険クルーズ」

繝輔ぅ繝ウ繝槭Ν繧ア繝ウ_0036_繝輔ぅ繝ィ繝ォ繝医y
繝輔ぅ繝ウ繝槭Ν繧ア繝ウ_0052_繝・y繧」繝翫・
繝輔ぅ繝ウ繝槭Ν繧ア繝ウ_0020_謚募・縺吶k

オリオンは高級ホテル並みの内装でありながら、秘境や極地 の荒々しい自然を中心にクルーズしています。優雅な船旅を楽しんでいるうちに、驚異の自然を次々と体験させてくれるというわけです。今回も外海と入り江の間に発生する「水平に流れる滝」や、1万7000年前に描かれた壁画「ロックアート」など、初めて見る奇跡の絶景に興奮しながら撮影を続けました。感動のあまり、仲良くなったクルーをつかまえては、毎日のように絶景について話していたある日。そのクルーがあきれ気 味に、「君はまだ本当のオーストラリアを知らないよ」と意味深なことを言うのです。「明日のラフト・ポイントは一生忘れられないから」と自慢げに。これまで色々と取材をしましたが、ここまでクルーが言い切 ることはありません。後でがっかりしないかと、逆に心配になってしまいました。
翌日はラフト・ポイントのボートツアー。海上のある地点で待っていると、やがて目の前の海が激しく泡立ちはじめ、陸地が浮かび上がってきたのです。この海には頂部が400平方メートルもある巨大な岩が沈んでいます。しかもこの海域は干満の差が 6メートル以上もあるため、干潮時には海面下の岩山がまるで陸地が浮き上がってくるように海上に姿を現すのです。確かに忘れられない体験。素直にクルーの言葉に納得し、喝采を送ったのでした。

コメントは受け付けていません。