「世界の船旅」スタッフこぼれ話 - 2018年2月号


雑誌「クルーズ」に好評連載中の「世界の船旅」CRUISE誌上放映。

2017年12月27日発売の2018年2月号に掲載された内容をご紹介します。

第277話 アマデア

日本生まれのドイツ客船 アマデアで巡る インド洋・大自然クルーズ

船名:アマデア (フェニックスライゼン) 総トン数:2万9008トン

船名:アマデア
(フェニックスライゼン)
総トン数:2万9008トン

かつて初代「飛鳥」として活躍していた ドイツ客船「アマデア」。ジンベイザメや ウミガメが悠々と泳ぐ西オーストラリア の美しい海、コモド島のオオトカゲ、バ リ島のバロンダンスなどエキゾチックで 自然豊かなクルーズを紹介します。

「海に向かって打て」

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今回のクルーズで訪れたニンガルーリーフは、250キロメートルに渡る世界最大級のサンゴ礁。200種以上のサンゴと500種以上の熱帯魚、ウミガメ、イルカなどが生息する美しき海の聖地です。私は朝昼晩と 表情を変える南の海にすっかり魅せられてしまい、時間さえあればデッキに出て海を眺めてい たのでした。
クルーズ後半になって船のクルーが「新しくできた施設があるんだ」と私たちを案内してくれました。そこはオープンデッキ上部に設けられたゴルフの練習ゲージでした。客船にゴルフゲージがあるのは珍しくありません。しかし、そのゲージで練習する様子に少し違和感を感じ ました。なぜかと言うと、ゲージは外に向かって開かれ、乗客 が大海原へゴルフボールを打ち 放っていたのです。「あんなことをして大丈夫なんですか?海にすむジンベイザメやウミガメに悪影響はないんですか?」と、私は思わずスタッフに詰め寄りました。すると彼は笑いながら、「大丈夫だよ。このボールは水に入ると溶けて魚の餌になるんだよ」と答えたのです。
「海に向かってスイングするの は最高だよ。やってみるかい?」 という言葉に誘われてゲージに 入ってみると、本当に気持ちよくスイングができます。思いっ きり打ち込んだボールが大海原 に消えていくのは実に爽快なのです。そして不思議なことに少し上手くなったような気もしてくるのでした。

第278話 フィンマルケン

沿岸急行船で巡る ノルウェー神秘の大自然

フィンマルケン(フッティルーテン)

フィンマルケン
(フッティルーテン

ノルウェー西海岸で物資と人を運ぶ沿 岸急行船。伝統的なノルウェー料理、壮 大なフィヨルドや氷河の絶景、ヨーロッ パ最北端のノールカップなど、世界で最 も美しい航路とうたわれるノルウェーク ルーズを紹介します。

「船旅には手紙が似合う」

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夜通し太陽が輝く白夜。妖精 トロルの伝説が残るフィヨルド。 色鮮やかなベルゲンの街並み。 極寒の船上で頭から氷水を浴び せられる儀式など、北欧クルーズの忘れられない体験は枚挙にいとまがありません。一日の撮 影を終えて、客室の窓から白夜の海を眺めていると、楽しいこの船旅を毎日のように誰かに伝 えたくなるのでした。 ある日船内を歩き回っていると、そんな気持ちを見透かされたような設備に出会いました。
それは「ポスト」です。メールや携帯電話が普及した現代でも、人のぬくもりが感じられる手紙を運ぶためのポスト。その温かさが伝わるのでしょうか、ラウンジのあちらこちらで乗客たちが手紙を書いていました。その中に交じって私も日本のデスク宛てに直筆の手紙を書いてみました。すると仕事内容を伝えるだけの手紙なのに、なぜか目頭 が熱くなってきたのです。 そんな私に 1 人の乗客が話しかけてきました。「僕も久しぶりに手紙を書いたら心が震えた よ。この船にはこういった懐かしい連絡方法がふさわしいような気がするね」。
私は彼の言葉 に心から同意しました。 帰国後、「船旅には手紙が似 合いますね」などと同僚に話していると「何気取っているのよ」とデスクに笑われてしまいました。しかしその後で「でも手紙 はうれしかった。ありがとう」というつぶやきが聞こえてきたのでした。やはり船旅には手紙が似合います。

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