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「世界の船旅」スタッフこぼれ話 - 2017年8月号


雑誌「クルーズ」に好評連載中の「世界の船旅」CRUISE誌上放映。
2017年6月27日発売の2017年8月号に掲載された内容をご紹介します。

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第264話 クリスタル・シンフォニー
人気のラグジュアリーシップで巡るオーストラリア大自然クルーズ

船名:クリスタル・シンフォニー (クリスタル・クルーズ) 総トン数:5万1044トン

船名:クリスタル・シンフォニー
(クリスタル・クルーズ)
総トン数:5万1044トン

日本人スタッフが乗船し、日本語のメニューや船内新聞まで用意された日本人に優しい船で、コアラなどの動物や美しいグレート・バリアリーフ、伝統的な「ブーメラン」投げのイベントなど、魅力いっぱいのオーストラリアをめぐります。

「親切すぎる友人」

koborebanashi_2017_08_264_02 今回、以前の取材で知り合った人が「ブリスベンなら友人がいるよ」と、現地在住のAさんという方を紹介してくれることになりました。しかし、その時は「穴場を教えてもらえるのかな?」という程度で、正直あまり期待はしませんでした。

 クルーズ半ば、船がブリスベンに到着し、港でAさんと落ち合うと、Aさんはあいさつもそこそこに「まずはどこに行きますか?」と太陽のような笑顔で車に乗るよう促してきます。なんとAさんは私たちのために仕事を休んで、車でブリスベンを案内してくれるというのです。

koborebanashi_2017_08_264_03 今日初めて会った、ガイドでもない初対面の人にそこまでしていただくのは申し訳ないと最初は遠慮したものの、結局お言葉に甘えて中心街から郊外のリゾート地まで何カ所も回っていただきました。特にコアラの保護区では、時間のかかる動物の撮影に根気よく付き合っていただき、快調に取材を終えることができたのです。

koborebanashi_2017_08_264_04 夕刻、港まで送ってくれたAさんと、感謝いっぱいの握手をして別れました。と、その時、携帯電話が震えました。日本のデスクからです。「ブリスベンでとても親切な人がいて……」と報告しようとすると、「ロケ、サボってないでしょうね!」ときつい一言。取材が中だるみしないようにという愛のムチなのは分かっているのですが、一日親切にされていただけに、その言葉が普段にも増して厳しく聞こえたのでした。

第261話 ハーモニー・オブ・ザ・シーズ
世界最大の船で巡る 美食のカリブ海クルーズ

ハーモニー・オブ・ザ・シーズ (ロイヤル・カリビアン・インタ ーナショナル) 総トン数:22万7000トン

ハーモニー・オブ・ザ・シーズ
(ロイヤル・カリビアン・インタ
ーナショナル)
総トン数:22万7000トン

空中から水中までの豪快なショーを展開するアクアシアターをはじめ、多彩なエンターテインメント施設が満載の世界最大客船。マヤ遺跡やファルマスの歴史ある大農園など、退屈知らずの楽園カリブ海をめぐるクルーズを紹介します。

「愛のスライダー」

koborebanashi_2017_08_261_02 今回の船は乗客を楽しませようという施設やイベントがいっぱいで取材しきれないほどでした。緑豊かな公園、カフェやブティックが軒を連ねるメイン・ストリート、船内を彩るポップアート、ロボット・バーテンダーに迫力満点のアクアシアター。レストランでは煙の中から料理が登場したりと、驚きの仕掛けや施設を朝から晩まで一日中撮影し続け、スタッフはくたくたになっていました。

koborebanashi_2017_08_261_03 そして最終日、大海原に延びる航跡を撮影しようと船尾に移動してきた時のことです。若いカップルがなぜか上を見上げて指差しているのです。そこにあるのは10デッキ分の高さを急降下するスライダーだけで、すでに撮影は終えていました。「まだ何か撮り残しがあったかな」と思って見上げてみても、やはりスライダーしかありません。

koborebanashi_2017_08_261_04 それでも気になるので「何かあるんですか?」と聞いてみると「スライダーがハートの形になっているんだよ」と教えてくれたのです。確かにコースが左右対称に曲がっていて赤いハートを描いているように見えます。連日の取材で疲れ切っていた心に、さわやかな風が吹いたような気がしました。

 さらに話を聞いてみると、この二人は新婚旅行での乗船。なるほど、あたたかなハートを見つけるはずです。「驚きが尽きない船だけど、与えられるだけではなくて新しい驚きを見つけるのも楽しいよ」というカップルの言葉が印象的でした。

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