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「世界の船旅」スタッフこぼれ話 - 2015年5月号


雑誌「クルーズ」に好評連載中の「世界の船旅」CRUISE誌上放映。
2015年3月27日発売の2015年5月号に掲載された内容をご紹介します。

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第170話 MSベートーベン
「ブダペストの奇跡」

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koborebanashi_2015_05-170_01 スマートフォンは、海外でも簡単に情報が手に入るので、最近のロケには欠かせません。ところがこの大事なスマートフォンをブダペストでなくしてしまいました。思い当たる場所を必死に捜しましたが見つかりません。一緒に捜してくれたスタッフも「海外で物をなくしたら、ほぼ絶望的ですよね」と諦め気味でした。

 捜し疲れて道端にたたずんでいると一台のタクシーが横付けして、「よう!これ忘れていっただろ」と日に焼けたドライバーが声を掛けてくれたのです。その手には探し求めたスマートフォンが。車中でカバンから転げ落ちていたのです。

koborebanashi_2015_05-170_02 ドライバーの手を握り、何度も感謝の言葉を伝えました。「広いブダペストで前に乗ったタクシーに遭遇するなんて奇跡だよ」と船に帰っても話題になりました。後日クルーズディレクターを取材した際には、事のいきさつを逆にインタビューされ、少し恥ずかしくなったのでした。

第161話 ル・ソレアル
「気ままな船旅」の意味

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koborebanashi_2015_05-161_02 船のコンセプトを船長に聞いたとき「気ままなクルーズだよ」と話してくれました。確かに乗客たちは気ままに船旅を楽しんでいましたが、他船とどう違うのかと不思議に思いました。そのまま数日が過ぎたころ、予定にはない小さな島に寄港すると連絡が入ったのです。トラブル発生?と思い、船長に事情を聞きにいくと、「この方がより特別な船旅になると思ったから、航路を変更したのさ」と屈託なく答えるのです。

koborebanashi_2015_05-161_01 定員26人を超える客船が天候不順でもないのに船長の判断だけで寄港地を変更することはほとんどありません。まさか「気ままな船旅」とは乗客ではなく、船長が気ままにコースを変えるのか?と思いました。ところが実際は予定していた港の天候が悪く、安全のために寄港地を変えたのでした。一瞬勘違いした取材班は焦りましたが、この変更は大好評で、乗客たちは自然たっぷりの島を気ままに満喫していました。

第141話 ダイヤモンド・プリンセス
「海外セレブのスケール」

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koborebanashi_2015_05-141_02 今回、船内で結婚式が開催されるということで撮影させてもらいました。新郎新婦はとても品の良い老夫婦。今まで働きづめで結婚式を挙げていなかったので、船上で挙式することにしたのだそうです。撮影後、お礼代わりに集合写真のカメラマンを買って出たところ非常に喜ばれ、その後も今までの撮影秘話などをお話ししたりと、楽しい時間を過ごしました。

koborebanashi_2015_05-141_01 その老夫婦から帰国後、手紙をもらったのです。そこには、「親切なカメラマンに出会えて良かった。フロリダに来ることがあればぜひお立ち寄りください」とありました。さらに「裏のビーチを貸していて、お金も時間もあるので遠慮なく」と書かれていました。

 「ビーチを貸す?ビーチって貸したりするものだっけ?」と思わず事務所のスタッフに聞くと、「さすがセレブ。あなたはプールも買えないのにねぇ」と爆笑。海外セレブのスケールの大きさに圧倒されました。

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